精神科看護師は本当に楽なの?
精神科に興味があるけれど、実際のところ精神科の看護師は本当に楽なの?と気になりますよね。
ここでは、精神科で働く看護師の仕事内容について、精神科で働くメリットや転職時において気を付けたいことなど見ていきます。
看護師は精神疾患を抱えている患者さんの心の問題を対処できるように日常をサポートしていくことが仕事です。
患者さんの精神症状に合わせてコミュニケーションを取ったり、身体管理や服薬管理をしたり、セルフケアができるように援助することが主な仕事です。
精神科の患者さんは、在院日数も長くなるのでじっくりと関わっていく看護になります。
患者さんと長期に渡ってコミュニケーションを取りながら回復していく姿を見ることは、精神科看護のやりがいになることでしょう。
また、特徴的なのは精神科病院で働く看護師には、男性の看護師も多いことです。
精神科の閉鎖病棟やスーパー救急といったところでは、男性が活躍していることも多く、管理職である師長も男性という場合も最近では増えています。
そのため、女性だけの職場とは異なって、比較的働きやすい部分も多いでしょう。
精神科看護師の一日のスケジュール
では、具体的に精神科看護師の一日のスケジュールを見てみましょう。
9:00~ 夜勤者からの申し送り
患者さんの症状を確認します。
普段は落ち着いていた患者さんが、夜になると急に不安定になって精神状態が豹変することもあります。
スーパー救急病棟などでは、患者さんが暴れることがあれば、四肢拘束をしたりします。
9:15~
バイタル測定、処置、入浴介助、清潔ケア、シーツ交換
12:00~
食事介助をして、看護師は交替で休憩を取ります
休憩
14:00~
患者さんの症状が落ち着いていれば、患者さんとお散歩
病棟から出ることが許可されていない患者さんの買い物代行
(病気や薬に関する勉強会や病棟内の作業療法として、卓球をしたりとレクを行うこともあります)
看護記録をカルテに記入
16:45 申し送り
17:00 退勤
精神科病院に転職するメリットはどんなところ?
外科、内科の一般病棟のように医療行為を行う必要はほとんどありません。
精神疾患以外は、健康な方がほとんどなので、緊急入院や急変がほとんどないのが特徴です。
一般病棟に比べれば、ばたばたとした忙しさはないため、残業も少なく、比較をすると体力的に楽です。
ただ患者さんの悩みを聴くだけではなく、患者さんと適切な距離を取りながら、患者さんに害を与えないようにコミュニケーションを取っていきます。
看護師のコミュニケーション次第で、患者さんの精神症状がよくなっていくのが分かるのも精神科のメリットです。
男性看護師も勤務する精神科は、女性だけの病棟に比べれば、ぎすぎすしていなくて穏やかなことが多いです。
精神科に興味があって働いている看護師も多いので、人の気持ちが分かる?からか、いじめのようなものも聞いたことはあまりありません。
上記のような理由から、精神科に一度務めると5年、10年と長く勤める方がほとんどです。
転職を繰り返しているような人でも、落ち着いて腰を据えて働ける人がほとんどです。
精神科への転職で気を付けること
精神科で働くメリットをいろいろと見てきましたが、精神科へ転職するときに、注意しておくことは何かあるのでしょうか?
精神疾患のある患者さんの悩み相談にのっていると、自分自身が精神的にしんどくなることがあります。
自分が患者さんにつられて精神的に落ちないようにするためには、精神科看護だから患者さんとコミュニケーションを取らないと!と、頑張りすぎずにいることです。
冷静に感情をコントロールすることができれば、患者さんにつられて精神を病んでしまうということはありません。
精神科看護歴10年の看護師さんに伺ったところ、仕事は仕事として割り切って患者さんに接していればメンタルを壊すことはないそうですよ。
精神科の専門病院であれば、配属先によっても大きく変わります。
スーパー救急、急性期病棟、閉鎖病棟、開放病棟、慢性期病棟、外来、精神科でも様々なところがあります。
事前にどこへの配属になるのか、希望は通るのかといったことは予め確認しておくことが必要です。
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