訪問看護の看護師を辞めたい
高齢化に伴って在宅看護のニーズが高まるにつれ、訪問看護ステーションでの看護師の求人数も右肩上がりです。
でも、日勤だけで働けて働きやすいというイメージもある訪問看護ですが、訪問看護ステーションで働く看護師が辞めたい・・・と退職を考える理由にはどんなものがあるのでしょう?
●時間配分が難しく辞めたい
利用者さんと話を切り上げるタイミングが難しく、お昼休みを削ってでも次の訪問先に間に合わせることもあります。
事業所によっては超過勤務として残業をつけれるわけでもなく、自分の首を絞めてしまうだけということがあるのです。
●訪問時間に追われることが多てつらい
その日に訪問しなければいけない件数、時間も決まっているので、時間内に素早くすべてのことを終えて次に向かわなければいけません。
また、予定よりも長い滞在になってしまったことで、訪問者さんに費用が発生してしまうこともあるので、気を付けて対応にあたる必要があります。
時間に常に追われているプレッシャーがあるのがつらいことがあります。
●常に緊張感があってつらい
車での移動でも緊張して、訪問先ではケアの手順でいっぱいいっぱいになってしまう。自分でバイタル測って判断することにも自信がなく、看護師としてしてはいけないルールもあり、常に緊張感があってつらくて辞めたいという人もいます。
●訪問件数が増えて忙しく辞めたい
転職して初めのころは、訪問件数も少なかったが、利用者さんの数が増えるにつれて、任される数も増えてきてます。
そのため、一日にこなさなければいけない件数も多くなり、忙しくなってしまいます。
●管理業務を任されて辞めたい
長く勤めているとステーションの管理業務を任されることもあるでしょう。
訪問看護師の採用から管理なども含めて、やることが多くて残業も増えてしまい辞めたくなるという方もいます。
●人間関係が嫌で辞めたい
事業所によっては、人間関係がよくないところもあります。
少ない人数で回していると、人間関係が良くないだけでで窮屈に感じてしまいます。
●給与が下がって辞めたい
訪問看護ステーションでの看護師の収入は高いイメージがありますが、働く事業所によっては経営状態が不安定なために給与があまり出ないところもあります。
また、医療法人によってもステーションがうまくいっていたとしても、母体となる病院側に問題がある場合は、ステーションの看護師の給与をカットされる場合もあります。
こうしたステーションの不安定さで辞めたいという看護師さんも多いです。
●患者さんやご家族からのクレームがこわくて辞めたい
患者さんやご家族から業務範囲外のことを要求されることもあり、断るとクレームをつけてくるようなこともあります。
こうしたご家族とのトラブルからクレームが怖くなってしまって辞めたい・・・と思うのでしょう。
●一人で訪問する精神的プレッシャーがあってつらい
医師やケアマネージャーの指示とプランに基づいて看護を自分ひとりで行わなければならず責任もあるのでプレッシャーが大きくなってしまいます。
●取り扱う医療機器の種類が多すぎる
訪問先の利用者さんが通院している病院はさまざまなところがあります。
訪問先によって、輸液ポンプや血糖測定機、人工呼吸器でも様々な機種があるので、どのような機種のものでも扱えるようにしなければばいけません。
●夜中に呼び出されるオンコール対応がつらくて辞めたい
事業所によっては24時間体制を取っていて、看護師が交替で夜間のオンコールを受け持っている場合があります。
1週間、何も呼ばれることもなければ、夜中や朝方に突然呼び出されることもあります。
頻繁にオンコールがあると、次の日も休みなく働かなければいけないですし、いつ呼ばれるか分からないオンコールに緊張して夜間も休まらずにつらくなってしまうこともあるでしょう。
●訪問看護ステーションの経営者と考えが合わない
訪問看護ステーションによって、経営方針も様々です。
自分の考えと合わない事業所であれば、働いていくことも苦痛になってしまいます。
●経営状態が心配
訪問看護ステーションでは、看護師自身で訪問看護ステーションを立ち上げているケースがあります。
このような立ち上げたばかりのステーションの場合、立ち上げたものの看護師がほとんど集まらなくて、人手不足に陥ってしまうことがあります。
経営状態が不安定な事業所では、いつまで働けるのか分からない不安があるために働いているスタッフ辞めてしまうこともあり危険です。
●夏は暑くて冬は寒いのがこたえる
当たり前ですが、自転車や車での外の移動は、夏は暑くて冬は寒いので身体にはこたえます。
オンコールが夜中にあれば、冬であれば真冬の寒い中、駆けつけなければいけないこともあってつらい…なんてこともあります。
台風や大雨、雪の日でも訪問しなければいけません。
猛暑であっても訪問先のご家庭に冷房はなく、扇風機だけしかないということもあるので体調管理は怠れないのです。
訪問看護師がつらくて辞めたいなら?
どうしても、訪問看護師の仕事が辛くて辞めたいのであれば、もう少し楽な職場を探してみましょう!
あなたのつらくて辞めたい…という理由が、事業所に問題があるのであれば、他の働きやすい訪問看護ステーションを探してみるのも選択肢の一つです。
訪問看護の求人を探すときの5つのポイントをまとめてみました。
まずは事業所の母体自体の経営がしっかりしているかどうか、経営が安定しているかどうかを確認することが必要です。
病院が経営していたり、介護老人保健施設が経営しているような場合であれば、比較的安定していることが多いです。
あまりに新しい立ち上げたばかりの訪問看護ステーションは、スタッフも集まりにくく、体制もあまり整っていないことも多いので気を付けてくださいね。
また、24時間体制を取っているようなステーションであれば、オンコール時に緊急対応があっても、病院が併設していることで、受け入れ先がなかなか見つからなくて困るということが少なくなりますよ。
新しい訪問看護ステーションの場合には、まだ教育体制が整っていない場合もあるので注意が必要です。
ベテランの看護師がどれくらいいるのか、OJTでいつまで教えてもらえるのかということも具体的に調べておきましょう。
何かあったときにステーションが医師や病院と連携ができているかなどのフォロー体制について調べましょう。
求人によっては、オンコールなしの求人もあれば、オンコールが必須の求人もあります。
オンコールがある場合には、オンコール体制がどれくらいの頻度で任されるのか、手当はいくらくらい出るのかあらかじめ確認しておきましょう。
看護師が不足しているようなところで働いてしまうと、一日に何件も回って動かなければいけなくなってしまいます。
看護師が一日に何人くらいのお宅を訪問するのかといったことや、どのような看護を必要とした人たちなのかといったことまで事前に聞いておくといいですね。
事業所を変えることで問題が解決できるのであれば、以上のポイントを押さえて探してみると良い職場が見つかるはずです。
一方、訪問看護からはもう離れたい・・・と考えているのであれば、他の夜勤のない仕事をさがしてみてもいいでしょう。
訪問看護ステーションで働いている方のほとんどは、さまざまな事情があって夜勤が入れないから・・・という方も多いですよね。
看護師として働ける夜勤なしで働ける職場は他にもあります。
- 病棟の日勤常勤
- 透析室
- 病院外来
- クリニック
- 老人ホーム
- デイサービス
- 健診センター ※取り扱いのある転職サイトが限られます。
- 企業内医務室 ※同上
- 治験コーディネーター ※同上
このままずっと働けないと感じたら、訪問看護の辞めたい理由に向き合って、あなたに合った職場をこの機会に探してみてくださいね。
看護師の転職サイトを使えば、効率的に探している求人情報が見つかりますよ。
看護師の転職サイトもたくさんあってどこを利用していいか分からないという方のために、
目的別で転職サイトを選べるようにまとめてみました↓