増える社会人看護師
最近は、一般企業から看護師になる人も増えてきましたよね。
医療機関の間では、社会人で一般企業で勤めた後に退職して、看護学校に通い、その後、看護師免許を取って看護師になったという看護師のことを、最近では社会人看護師と呼んでいます。
景気動向にかかわらず、ほぼ確実に就職することができ、安定した収入を得ることもできる看護師という職業に就きたいと、看護学校を受験する社会人看護師も年々増えてきました。
こうして、社会人を経験した後に免許を取った社会人看護師に対して、病院の間では、社会を一度経験しているからこそ、どんな人とでも上手く対応でき、よく動いてくれ、根気が合って辞めないというイメージを持っている人も多いのです。
しかし、社会人を経験した後に頑張って学生生活と実習を乗り越えて看護師免許を取得したにも関わらず、入職してすぐにつらい…辞めたい…という思いをしている社会人の新人看護師さんも少なくありません。
では、そんな新人の社会人看護師はどんなことで悩み苦しんでいるのでしょうか。
社会人看護師がつらくて辞めたい理由
社会人看護師さんたちが辞めたい理由は、様々なものがあります。
●社会人看護師だからという理由で指導がない
社会人を経験してきたからといって、看護師になってすぐに仕事ができるはずもありません。
しかし、病院の中には看護師以外の経験があるからといって、新人看護師として扱わない病院もあるのです。
指導がほとんどなくて、これをやっておいてと言われるだけで、毎日辛い思いをしている社会人看護師さんもいます。
●サービス残業が多くて耐えられない
一般企業では、残業があってもきちんと手当が出るのは当たり前というところで働いてきた社会人看護師さんにとっては、医療機関はありえないということも多いのです。
通常、一般企業では研修や勉強会などもほとんどの場合は、勤務時間内に行われ、その分の給与も支払われます。
しかし、医療機関では休みの日にも関わらず、平気で研修や勉強会で出勤になっていたりということなんてよくあります。
手当もなければ、交通費も出ずにすべてが実費なんてこともあります。
記録に時間がかかれば、もちろん残業代なんてつけさせてもらえませんし、たとえ、数時間、業務が忙しくて延長して働いたけど勤務時間としてみなされないといったこともよくあります。
こうしたサービス残業の多さに理解できないことで悩んでいる人も多いです。
●病院の持っている社会人看護師に対するイメージに戸惑う
病院側には、社会人経験があるからどんな相手とでもうまくやりこなせると思われていて、怖いお局のいる病棟に配属させられてしまったなんてこともあるようです。
社会人経験があっても、どんな人とでもいっしょに仕事ができるということはないのに…理解されていなくてつらいなんてこともあるようですね。
●看護師の責任の重さに耐えられない
看護師は患者さんの命を預かるという責任のある仕事でもあります。
そのプレッシャーが精神的負担になってしまう社会人看護師さんもいるようです。
●プリセプターが年下でやりにくい
自分を教える立場のプリセプターが年下なんてこともよくあります。
３０代、４０代で学校に通って免許を取得した社会人看護師さんも最近では珍しくありません。
自分が年上になると、プリセプター自身も教えにくく、年下から教わる社会人看護師さんもプライドを持ちすぎるとなかなかうまくいかないこともあるようですね。
●看護師はかなりの肉体労働
一般企業で頭を使ってデスクワークを経験していた方にとっては、看護師の場合は頭を使いながらも肉体を使った労働になるので看護師さんの中にはとてもつらく感じるようです。
ごく一部の辞めたい理由になりますが、それ以外のことで悩んで辞めたいという人も多いでしょう。
あなたの抱えている辛くて辞めたい悩みは、異動などによって解決することは可能でしょうか？
どうしても解決が難しいと感じているのであれば、もっと働きやすい職場を探してみてもいいのではないでしょうか？
看護師の働く職場には、必ず当たり外れがありますから、職場環境が良くないところも多々あります。
その一方で、ほとんど不満も出ないような働きやすい職場も存在します。
よく見極めてしっかりと選べば、あなたもこれ以上悩まされる必要はありませんよ。