心療内科の看護師は本当に楽？
心療内科での看護師の仕事に興味があるけれど、実際本当に楽なの？と疑問に思っている方のためにまとめてみました。
まずは、心療内科と精神科についての違いについて考えていきます。
心療内科は、もともとは心身症を扱う科で、心の病気がきっかけで、身体にも不調が現れた場合に受診する科です。
例えば、精神的ストレスからお腹が痛くなったり、身体に不調をきたすような場合の方の内科を受診しますが、胃潰瘍、神経性大腸炎、自律神経失調症などがもともとは心療内科で扱っていました。
一方精神科は、不安、抑うつ、不眠、パニック障害、統合失調症などの精神疾患を扱う科になります。
こうした心の病の症状が現れた場合には、精神科を受診するものなのですが、よく見かける心療内科と標榜しているクリニックでも、実際には精神科のクリニックである場合がほとんどです。
患者さんがうつ病やパニック障害、統合失調症の疑いがあるような場合に、精神科という言葉に抱くイメージから心療内科の方が受診しやすいということがあるためです。
クリニックによっては、内科・心療内科を標榜していれば、内科の先生が心療内科も診ていて、精神科・心療内科と標榜していれば、精神科の先生が診ているということが多いのですが、そのこともあまり一般的にも知られていないのが現状です。
心療内科の看護師の仕事内容って？
心療内科は、病院の外来かクリニックでの業務なります。
主な仕事は医師の診察介助、検査業務、注射、点滴などの処置、問診などになります。
看護師は、患者さんの症状をよく観察して、医師に的確に伝える必要があります。
また、患者さんへの指導や家族への指導説明も看護師が行うことがあります。
処方される抗うつ薬や抗不安薬といった特殊な薬を取り扱うことが多くなるので、知識を身に付けることが必要になります。
心療内科クリニックの場合、心に病を抱えた患者さんが来院しやすいように、院内も落ち着いたきれいなクリニックも多いです。
患者さんへの声かけも優しくかけながら、スムーズに診察補助を行えるようにしていくのが看護師の仕事です。
心療内科で働く看護師の給与
心療内科で働く看護師の給与ですが、他の診療科のクリニックと比べてもほとんど同じくらいになります。
例えば、東京２３区内の心療内科クリニックの求人の一つですが、
■正看護師 外来
■月給27万円
■8：45～17：00 （休憩60分）11：00～19：15 （休憩60分）日曜休み週休2日以上、夏季休暇３日、 年末年始５日 、有給休暇あり
といった求人があります。
日勤のみの仕事で残業も少なく、病棟のようにばたばたとした雰囲気ではないので、メンタルケアに興味がある看護師さんにとってはとても働きやすい職場です。
求人によって、時間帯が遅い時間まで診察しているところや、夕方までのところもあるので、そのあたりも見極めてさがしてみましょう。
求人を見ていく限りでは、ビジネス街に立地しているような心療内科クリニックは、仕事帰りの患者さんも多いので、遅くまで診察している傾向にありますよ。
心療内科の求人の探し方
心療内科ならクリニックの中でもゆったりとして仕事ができる場所です。
もっと楽な職場で働きたいと考えている方にとっては、働きやすい環境があるはずですよ。
心療内科の求人を探すなら、看護師の転職サイトを使えば効率的です。
仕事が楽ということは、働いている看護師もすぐには辞めることがありません。
そのため、求人の採用枠にはタイミングも大切になってきますよ。