新卒看護師が病院以外に転職するのは危険!?

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新卒看護師が病院以外に転職するのは危険!?

 

新卒看護師だけれど、入職した病院の職場環境が最悪だったり、イジメやパワハラが横行していてつらい思いをしている方もいるかもしれませんね。

 

急性期でトラウマのようなつらい思いを一度抱えてしまうと、もう病院で働きたくない…自分には病院が向いていない…と感じてしまい、病院以外への転職を考えている方も中にはいることでしょう。

 

新卒看護師,病院以外

 

でも、新卒看護師が病院以外に転職することは可能なのでしょうか?

 

もちろん、経験の浅い新卒の看護師でも病院以外への転職を決めることは可能です。

 

ですが、安易に考えて転職すると後から後悔してしまうこともあるので注意が必要です。

 

まず、新卒看護師がなぜ急性期で働くべきだと看護師の世界では当たり前とされているのでしょうか?その理由から考えていきたいと思います。

 

新卒看護師が急性期で働いた方がいいとされている理由

新卒看護師が一番初めに入職することの多い急性期の病院は、規模の多きい総合病院や大学病院が中心です。

 

そのため、毎年、数百人の新卒看護師を受け入ていれているところもあり、教育体制自体が仕組みとして出来上がっています。

 

新卒看護師,病院以外

 

教育制度が整っているので、新卒が入職した後でもきちんと計画に基づいて、教育を受けることが可能なのが急性期です。

 

指導者がきちんとつき、しっかりと教えてくれる、あるいは、プリセプターがいて相談やフォローもしてくれるということもありますよね。

 

一方、病院以外の老健や老人ホーム、クリニック、健診センターなどといった場所では、新卒看護師の入職自体の人数が少なくなります。

 

どちらかというと、病院以外のこうした医療機関では、臨床経験も豊富なベテランの看護師が多いので、新卒に対しての教育体制が十分に整っていない場合が多いです。

 

特に、クリニックにおいては看護師の人員も少ないので、教えられる人がいないという場合もあるのです。

 

そのため、新卒看護師として最良の教育を受けられる場が急性期であるとされているのです。

 

さらに、急性期病院で働くことで、重症患者への対応や、急変の対応、注射、点滴、処置などあらゆる対応力が身に付きます。

 

急性期では、常に患者さんに異常がないかを意識しながら仕事していたり、ケアをするときにも、なぜこれをするのかというエビデンスに基づいた看護を行います。

 

こうした日々の訓練から、急変対応も身に付いていくのですが、経験が浅いまま老健やクリニックなどの病院以外で働いてしまうと、このエビデンスが分からないままになんとなく業務をこなしているということになてしまます。

 

万が一、患者さんが急変した場合にでも対応ができるようなスキルがないために戸惑ってしまうことになってしまうのです。

 

まとめると、新卒看護師が急性期で働くべきとされているのは、

 

①教育体制が整っている中で教育をしてもらえる

 

②急性期を学ぶことでエビデンスに基づいた看護と急変対応を学べる

 

この2つが主な理由となります。

 

つまりは、病院以外に経験の浅い新卒の看護師が安易に考えて転職するということは、充分な教育を受けることができない可能性と、急変に対する看護の応用力が身に付かないということが言えるのです。

 

病院以外へ転職するともう急性期には戻れないかも!?

 

そして、一度病院以外への転職をしてしまうと、もし万が一、やっぱり急性期に戻りたいと思った時には非常に苦労をすることをよく覚えておきましょう。

 

新人だからこそ乗り越えられる辛いことも、年齢を重ねてしまうことでもう無理…となってしまうこともあります。

 

でも、今後この先に急性期に戻って働くことは絶対にありえない!と考えているのであれば問題はありません。

 

もう急性期に未練がない!という方なら、病院以外への転職を決めましょう。

 

第二新卒看護師として病院以外への転職をしたい方は、看護師の転職サイトでのコンサルタント相談がオススメです。

 

新卒看護師,病院以外

 

まずは、第二新卒でも受け入れが可能な病院以外の職場があるか教えてもらいましょう。

 

実際に、病院以外の求人への応募は、経験の浅い新卒看護師にとっては不利になってしまいやすいので、しっかりコンサルタントに事前プッシュしてもらうといいですよ。

 

 

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